えこひいき日記

2002年6月30日のえこひいき日記

2002.06.30

ついに閉幕してしまった、ワールドカップ。ドイツは2位だったことを、ちょっと残念と思ってしまう感覚は否定できないのだが、しかしブラジルはすばらしかった。今回のブラジルのワールドカップへの道のりは、けしてやさしい道のりではなかった。もちろん、何の苦労もなくワールドカップに進んできたチームなどないのだけれども、「王国」と呼ばれるブラジルだけに、その道は生易しくはなかったと思う。ペレがブラジル・チームの主将カフーにトロフィーを渡している場面を見て思わず泣いてしまった。

ワールドカップの3位決定戦、決勝戦のさなか、私は『使える解剖学講座』と個人レッスンの日々だったのだが、さすがにちょっと疲れた。講座を教えて、個人レッスンをみて、その後夜はワールドカップというのはやはりハードなものがある。それに3位決定戦の前にはミュージカル『オペラ座の怪人』も観にいってしまったし。
ミュージカルは、考えてみれば観にいくのは久しぶりかもしれない。ニューヨークに住んでいたときは劇場がうんとご近所だったことや、料金も安かったこともあり、「劇場に行く」ことがそれほどたいそうなことではなかったのだが、日本に帰ってくるとやはりちょっと「特別なイベント」という感じだ。
ミュージカルの劇場ではないが、私はメトロポリタン・オペラ・ハウスに行くと幕間に劇場内のコーヒー・スタンドでサーモンとクリーム・チーズのサンドイッチを食べるのが好きだった(シャンパンや、スパークリング・ワインと一緒に食べるとさらにおいしいのだが、オペラやバレエの内容によっては眠くなってしまうのでアルコールの摂取は控える)。今でも何となく、ミュージカルやオペラを観にいくとそのことが思い出される。多分、記憶と味覚が結託しているのだ。どっかの劇場でおいしいサーモンのライ麦パンのサンドイッチ、出してないかな。
あと、「味覚と記憶の結託」といえば、私は映画館に入るとなぜか妙にベビー・ドーナッツが食べたくなることがある。普段そんなに食べるものではないのに、映画館に行くと食べたくなるから、不思議である。

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