えこひいき日記

2003年8月13日のえこひいき日記

2003.08.13

仕事の合間を縫ってお墓参りに行く。居住しているのと同じ市内にお墓があるというのは、便利だ。それに、思ったよりは道が空いていて助かった。墓地は大きなお寺の中に在り、境内を歩いていくとハスの花が美しく咲いていた。ハスの花は、かすかに清涼感があっていいにおいがするのであるが、なかなか身近ににおいを楽しむ機会がないので、夏が近づく度に自分の家でもハスの花を育てようかと思うのだが、まだ実行に移してはいない。まあ、主にスペースの問題なのである。いつか池があって、猫が遊べるような庭と緑がある狭小住宅を街中に建てたいものだと想像を逞しくするのであった。

明日一日お仕事をしたら、事務所はお盆休みに入る。事実上、事務所での仕事ができなくなるのであれこれやっておかねばならないことはある。まず原稿や事務関係の仕事である。アイデアとか、短い思いつきのような文章は休みのあいだも頭にうかび、それをメモするようなことはあるだろうが、ゆっくりパソコンの前に座る時間はない。原稿を書くときって、変なのだが、私の場合、「文章」としてまとまるまでに時間がかかるようなのである。断片的なアイデアや「見出し」に相当するようなものは割りと初期の段階に思いつくし、最後までそれが大幅に変更されることも少ないのだが、それが実際の形になるまではまた別のプロセスを必要とするのである。ちょうど、豆乳を温めてにがりを入れて、もろもろしていたやつがきちんと豆腐として大きな塊になるまでにそれなりに時間がいるように、「もろもろ」を固める作業がいるのである。それがパソコンの前に座っている長い時間なのである。フィジカルにはじっと&ぼーっとしているようでいて、頭の中は一時も止まらないし、しかしまだ明確な形はなくて、それが不安のような、楽しみのような、妙な時間なのである。できるまで作業を止めないですむことも条件の一つだ。だから結構エネルギーも要るし、そういう充満感というか、それを許容できる状況を作らないとキモチガワルイので、レッスンの合間の15分や1時間という単位で原稿を埋めていくのは、私には難しい作業なのである。(メールの返事や、こういう「日記」はできるのだが)
ともあれ明日という日が終わるまでには「誠信プレビュー」の原稿を上げなければね。

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