えこひいき日記

2007年3月29日のえこひいき日記

2007.03.29

うぅぅぅ、なんで関西でのアンコール上映がないねん!!と私はたいへん悲しんでおります。
それは「METライブ・ビューイング」の『魔笛』である。
「ライブ・ビューイング」は、松竹とメトロポリタン・オペラが提携して、ニューヨークのメトロポリタン・オペラハウスで上演された演目を松竹系の劇場のスクリーンで上演するというものである。スクリーンで鑑賞するのに4千円というチケット代金を高いと思うか安いと思うかは人それぞれかと思うが、ニューヨークでもあっという間にsold outになってしまう人気の演目を確実に、しかもあっちまで行かずに観ることが出来るという意味では、お徳かもしれない。
私は年末に京都の南座で行われた「ライブ・ビューイング」を観にいったのだが、よかった!!また上演するなら、絶対行く!と思っていたのに、アンコール上演がかかるのは関東のみで、一向に関西で再演される気配がない。思い余って東京まで行こうと何度も思ったのだが、現在の私のスケジュールでは土日に京都を離れるのは極めて難しい。くやしぃー。本当に、観たい。関東方面の方々、興味をお持ちになった方は是非行くべし!

『魔笛』は言わずと知れたモーツァルトのオペラであるが、私はこれまで何度この演目を観てもなんだか納得が出来ないでいた。魅力的な作品と楽曲なんだが、ようわからん話なのである。もともとなんだか寓話的というか、神話的というか、謎に満ちたお話であるし、なんでこんなオペラをモーツアルトは書いちゃったのか諸説ある作品でもある。しかしこのMETの『魔笛』の演出はジュリー・ティモア!『ライオンキング』の演出や、映画『フリーダ』の監督としても知られる人物だが、彼女ならきっと新しい『魔笛』の世界を創ってくれるに違いない!と、私は年末に迷わずチケットを購入した。
果たして期待は裏切られなかった。音楽を視覚化した見事な演出。今まで観たども『魔笛』よりもすんなり理解できた。人によっては「奇天烈」な世界(演出)に思えるかもしれないが、この奇天烈さこそが標準的に『魔笛』的世界なのだ、と納得してしまうくらい、しっくりきた。

とにかく興味のある方は、劇場へGO!(と松竹の回し者のようなことをいう)

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