えこひいき日記
2001年2月28日のえこひいき日記
2001.02.28
2月は短い。今日で2月も終わり。本日は雨だが、その中にも春の気配である。
春めいてくると、とたんに野菜が食べたくなる。さすがにサラダのような形で生野菜をたくさん食べようという気にはならないが(寒くなるからね)、煮込んだ野菜や根野菜ではなく、火を通してもしゃっきり感のある青っぽい野菜が食べたくなる。最近は年中夏の野菜も食べることができるが、やはり旬のものは格別。旬のものとして本格的に青い野菜をいただけるのはもう少し先になるけれど、待ち遠しい。季節を先駆けて、生鮮食品売り場には筍や苺が並べられている。なんだかうれしい。
このところ、夜遅くまでなんだかんだと仕事をすることが続き、若干へこたれ気味なのだが、そういうときに限って夜中突然料理を始めたり、なんか作り出したりしてしまう。忙しくしているときほどこまめな気分転換が必要、ということなのかな。そういう意味でもへこたれるのにも総合的に体力がいるんである。
作ったのは、はと麦入り中華粥とそのおかず。クコの実や松の実、きくらげ、ハスの実、ナツメなど、漢方薬でもある身近な食材を使ってちょっと元気が出そうなおかずを作る。乗ってくると、すぐには食べないのに数品作ってしまう。普段はめんどくさくてあまり使わない調理器具なんかも使っちゃう。
あと、ハーブ入りお酢を作った。「作った」というようなたいそうなものでもないが、ビンに適量のハーブを入れ、お酢(穀物酢)を注いで寝かせるだけなのだが、これも普段は「やってみよう」と思いつつも手を出さない作業だったりする。作ったお酢の大半は料理用ではなくリンス用である。最近作っている石鹸の本のレシピの中にあったのだが、最初は「えー、お酢で髪をリンスするの??」という感じだったが、ためしに試してみると、劇的に髪の手触りがしなやかになったので驚いた。
そんなこともあって先日、思い立ってムートンの敷物を自作の石けんで洗ってみたのだが、その仕上げにもお酢を使った。ムートンは、心配していた毛のからみや皮の縮みはまったくおこらず、実にいい感じである。
これまではいかにもお酢です、という穀物酢や市販の果実酒ビネガーをそのまま使用していたのだが、やはり匂いが気になる(ただしすすぐとお酢の匂いは全く残らない)ので、ラベンダーやバラの花、ローズマリーで匂いのよいお酢を作ることにしたのだ。数時間置くと、ラベンダーのお酢は美しいピンク色になってきて、実にきれいである。バラ(赤いバラ)も、最初は黄色っぽいのだが、だんだん黄金色がかった赤になってくる。飾っておくだけで楽しい。ローズマリーのお酢だけは料理・リンス兼用。ローズマリーの成分は黒髪によいというし、チキンサラダなどにあう。ので、出来上がりを楽しみにしているところである。