えこひいき日記
2001年3月5日のえこひいき日記
2001.03.05
このところは何かと本来の仕事以外の仕事(それだって仕事のうちなんだが)で忙しく、珍しく寝るひまもない。
やれやれ かつ いらいら なのだ。
こういうときには、仕事の合間にする、アタマを使わなくてよい単純作業が妙に心地よかったりする。そしてそういう作業はこういうときでないと自ら進んではやる気にならないようなものだ。
例えば、台所のシンク下を片付けるとか、押入れの中を片付けるとか、つみっぱなしだった書類の分類などである。「すてる」と「のこす」の分別、のこしたものを「かたす」、というその繰り返しの作業。片付くと、やっぱりなんだか気分がいいし、やる気も少し復活する。太極拳じゃないけど、ゆったりとした動きを弛みなく、無駄なく続けることは、止まって休むよりずっと「休める」ことがある。無駄が多いと「地獄」なんだけどさ。単純作業が楽しくないときには、もうかなり疲れてるということなので、小手先の「気分転換」はなく、「きちんとした転換」が必要ということである。
この仕事を始めてから「疲れる」と思うことは多くなった。でも「疲れてる」から「仕事できない」とか「楽しめない」とかいうことはなくなった。瞬間的に、深く、リアルにへこたれることも少なくないけれど、割かしすぐ復活する。
多分、ありがたいことに、私は基本的にげんきなんだと思う。
単純作業・気分転換系では、あと、道具にはまるということもある。例えば、包丁研ぎとか、ねじ回しとか。
今年の初めにドイツ製の包丁研ぎを買ったのだが、よく切れる包丁で野菜を切る、ということがこれほどの快感かと思うほど気持ちがよくて、トマトやねぎやにんにくをどんどん刻んじゃう、ということがあった。
あと、事務所も住居も賃貸なので、自分の好みの場所に好みの開閉方向でドアがついていないことはよくあるのだが、あまりにもじゃまっけな場合、思い切ってドアをはずしちゃったりする。ドアをはずすなどということもちょっとめんどくさい行為なので、なかなか即断行とはいかないのだが、「おし!」と決心してやってみると、ドライバーでどんどんねじをはずす、ということがむちゃくちゃ楽しかったりする。組み立て式の家具の組み立て、などもなかなか楽しい。終わっても、「もひとつくらい、なんかないかなー」などと思ってしまったりする。
なんなんだか。