えこひいき日記
2001年8月14日のえこひいき日記
2001.08.14
今日から3日間「スタジオK」はお盆休みである。
しかし「休みだから休みましょ」と(自分が自分に)言われても、疲れていると切り替えが効かない。また、「休み」と言っても休みに出来ているのはクライアント業務(レッスン)なので、書き仕事・パソコン系は山積している。そして「疲れ」というのは一種の「慣性」なんである。昔理科で習った「慣性の法則」というやつ。坂道を転がる滑車のようなもの。一度加速がついて走り出したものの方向転換やスピードダウンはちょっと大変なのだ。「急ブレーキをひく」という強硬手段もあるが、それは最終手段にとっておくとして、まずは幾つかの「カーブをまがる」ような作業を通して自然に加速に費やされていたエネルギーが他のものに転化しやすくなるステップをさしはさむのが「常套」になっている。
私にとって「それ」は肉体労働である。
洗濯機に大活躍してもらって、シーツやマットなどという大物をがんがん洗濯する。床も掃除機をかけ、ワイパーで細かいほこりを取り、水拭きをして仕上げる。ランダムに収納していたビデオテープを整理する。食料品を買出しに行く、家具のペンキの塗り替え、お墓参り(意外と好き)等々。
普段、仕事の合間にやろうとするとめんどくささやしんどさが行動に出る前に立ちはだかるが、今日のような場合はむしろ、疲れてはいても快感である。なーんも考えず、淡々とやる。これがすごく新鮮でおもしろいんである。このようにして、一定の作業に慣れ親しみすぎた脳と身体がいい具合にばらけてほぐれてくる。睡眠状態でもnon-REM睡眠というのがあるが、あれの覚醒版という感じ。
しかしこれもながーくやっていると飽きるし疲れるし、通常業務からの「逃避」として行いだすと、これはこれでしんどいんで、適当なところで「次に行く」のである。