えこひいき日記
2002年2月1日のえこひいき日記
2002.02.01
あれあれという間に2月に突入してしまった。早い。今週は、先週東京に行ってけっこうくたびれたので、その疲れを取ると称してうだうだしているうちに過ぎてしまったような気がする。それにしても東京の人の密集率はただごとではない気がする。以前、北海道出身の人が始めて東京・原宿に行ったときに思わず「今日は何の祭りですか」と聞いてしまったという逸話(友人の実話)を聞いたことがあったが、ほんまに「みなさん、なにしにきたはるんですか」と聞きたいような人の多さであった(特に池袋)。みんなじっとしているわけではなく絶え間なく歩いて移動しているのに、その場所から人がいなくなることがないなんて、なんだかうっすら怖いような気さえした。すごいすごい。
仕事だというのによこしまな気持ちを捨てきれない私は、例によって打ち合わせ場所を新宿のコンラン・ショップである。最近「コンラン・カフェ」もオープンしたらしく、賑わいもひとしおだったのでさすがに打ち合わせ場所を地下に移したが、相変わらず私にとってインテリア・ショップの佇まいはおちつく。ものごとについて、直接的に「悩む」のではなく、「考える」環境を与えてくれる気がする。変な言い方かもしれないが、問題解決の「ために」動くことや悩むことは、しんどいことだがあんまり難しくないと思う。しかし問題を解決しなくてはならなくなったそのときに、どのように、どんなアイデアを持って動けるか・悩むことができるかは、それまでの生き方で決まっちゃっていることで、そのときだけばたばたやっても仕方がないことだと思う。お里が知れる、というやつだ。だからといって、日ごろから杞憂せよ、とは全く思わない。物事に対する関心、問題意識というやつを、「プロブレム」という意味での「問題」になったときだけ意識するのではなくて、「そんなことがあるのねぇ」くらいの関心で普段からなーんとなく視野に入っていると、なんと言うか、気軽に安心して困れる気がするのだ、いざというときにも。以前にも書いちゃったことだが、インテリアとは装飾ではないと、私は思っている。そして用が足りるだけでも、暮らすにはだめだと思っている。機能や性能と「うつくしさ」とのベストブレンド。どのくらいの比率でブレンドしたら「おいしい」暮らしになるのか、わからないし、もとより絶対的な基準があるのかもわからないけれど、そういうことって「いきること」とすごく関わる気がするんだよね。
コンランショップでの今回のお買い物は2品。一つは、「牛柄ステッカー」。牛柄マニアである私は実はもう1年くらい悩んでいたものなのだが、これは、冷蔵庫に貼って「牛柄冷蔵庫」を作るものである。そして私はついに事務所の冷蔵庫を牛柄にしてしまったのであった。ふっふっふ。もう一つは、黒いページだけで構成されたスケッチブック。白い紙の上では使えない色も映えて、たのしい。表紙の絵はCD-ROM絵本として出版されている『まよなかのおしばい』のキャラクターになっている。私はCD-ROM版しか知らなかったが、この『まよなかのおしばい』はチェコの作家クヴィエタ・パツォウスカーの絵本がもとになっているらしい。