えこひいき日記
2003年2月4日のえこひいき日記
2003.02.04
節分にて季節を分かち、今日が立春。春である。その成果、今日はすこし寒さも緩んでいるようである。
俗に言う「旧暦」の時の移り変わり方の方が、なんだか季節の移ろいに実感があるなあ・・・などと思い始めたのは数年前からだが、最近ますますその感が強い。アメリカで暮らしていたときに、もちろんニューヨークにも四季はあるのだけれども、その移ろい方は京都とは違うし、「祝日」や「休日」というかたちでカレンダーに入っている「非・日常」が刻むリズムも、なんだか違うものだなあ・・それは裏返せば、知らず知らずのうちに自分という人間がそういうリズムによって作られていることを発見することでもあったのだが・・と思っていたのだが、最近本当にそう思う。このところ、急に寒い日が続き、ベランダのめだか池にもうっすら氷が張っていたのだが、この寒さとは裏腹に、メダカの動きは活発化していた。12月や1月は池の底でじーっとしていたのが、ちょっと水面まで出てきて泳いだりしているのである。なんだか仄かに春に向かっている感じである。
ちょうど雨が降る前に「からだ」の変化によってそれを察知することがそんなに珍しい事柄ではないように、それが形になって表層に現れる前のアンダー・グラウンドの動きを察知する感覚がさまざまあっても、それほど不思議ではないのかもしれない。
ちょっと春めいてくると、花など飾るのも楽しくなってしまう。ふふふ。