えこひいき日記
2005年12月10日のえこひいき日記
2005.12.10
師走でございます。
師走がらみの話題としては、世間では「忘年会」というものがあるようだ。実施状況は会社やサークルなどによって異なるようだが、自営業をしている私にとって忘年会はあまり縁がない。でもひょんなことから「忘年会」「師走」を意識することもある。
というのは、あるクライアントがこんなことを相談してきたからである。「忘年会で、同僚5人とレイザーラモンHGの真似をやる予定なのですが、あの腰振りが上手く出来ない、どうしても五木ひろしになってしまう」
ちなみにこのクライアントさんは、このことだけを聞きに私のところに来たわけではない。以前からちゃんとレッスンに来ている方で、なんの話しの流れだったかは忘れたが、「そういえば」という感じで出てきた話題である。
レイザーラモンHGさん、時の人である。私は個人的に好きである。だって「プロだなあ」と思うんだもん。きっとまじめな人なんだな、と思うんだもん。まず、あのコスチュームが似合う、という時点でえらいと思う。あれが「似合う」ということが、肉体的にいかに努力が要ることか!「気持ち悪い」とか「奇抜」「変」と言われるのは簡単だろうけれども。あれが「似合っている」ということが「ハードゲイ」というキャラクターを演じていても、どうしようもないシモネタやっても、意外にいやらしすぎず、お茶の間に受け入れられた要因の一つではないかと思う。
ともあれ、どこかでHGさん本人も「腰振り3年、柿8年」なんて言っていたのを耳にした覚えがあるのだが、おふざけでやっているようでいて、彼のように腰を振るのはなかなかコツと修練が要ることなのである。
私が彼の物真似をやるのであれば(なんでやらなあかんねん!と自分で自分につっこみつつも)、ポイントは「姿勢」と「股関節からの骨盤のローリング」だと思う。長身で筋肉質のHGさんなのでさまになるのだが、「姿勢」はストレート・スタンディングではなく、観客に向かって斜めに(バレエ用語で言うところの「エファッセ・デゥバン」が近い)かまえ、膝を軽く曲げて、軽く脊柱にねじりを加えつつ、後方に体重をかける。このときにすでに股関節から骨盤をローリングさせて骨盤を少し傾ける形で後方に体重を移しておく。その状態で、後は股関節を中心に「オッケー!」と叫びながら前後にローリングを起すかたちで腰を振るのである。この際、骨盤の腸骨近辺に緊張を生じさせてはいけない。動きが滑らかではなくなるし、それ以上にやりずらいし、下手に我慢してそのまま腰を振ると早々に椎間板をいためてしまうかもしれない。また、ローリングをしている間、腹部や膝にも緊張を起さないように留意することも大事。このあたりを固めてしまうと腰を動かしにくいばかりか、かえって腰以外のところが揺れてしまって、「腰振り」の印象が薄くなってしまう。
参考になるか、ならないか分からないが、チャレンジしたい人はやってみてください。