えこひいき日記

2008年7月8日のえこひいき日記

2008.07.08

思い立って、カバンを縫ってしまった。ミシンを使ったお裁縫なんて何年ぶりだろう。そして睡眠時間を削って、しなあかん仕事もせんと、私ったら何をしているのかしら、とも思うのだが、縫い物はなかなか面白いのである。

とはいえ、いきなり、そうだカバンを作ろう、と思ったわけではなかったのだ。
きっかけは、お気に入りの服が破けたことだった。短い寿命であった。服としてはもう無理かもしれないけれど、柄がかわいいし、なにかにいかせないかしら・・・と思っていたら、そういえばそういう目的でおいてある布がいくつもあることを思い出したのだった。作った着物の端切れ(これは仕立て屋さんが下さるのだ)とか、古いTシャツとか。穴があいたりしみがついたりしたけれど、お気に入りの柄で捨てるに忍びなかったやつなどだ。いつか何かに・・・と思い続けて、気がつけば10年以上保管し続けているものもある。
でも、いつかって、いつだ?!何かって、何だ?!このままずっと「いつか、何か」のままにしておくのはもう嫌だな、と思ったので、具体的なカタチを考えてみることにした。それで、思いついたのがカバンだったのである。これであれば、Tシャツに大きめに描かれた柄でもいかせる。それに実用的。大きな柄の、布で作れるもの、といえば、ベットカバーとか、パッチワークでタペストリーを作るとかいうのもあるのだが、あいにくそれは私の生活においてなかなかいかせるものではない。というか、今までそういう方向しか布の生かし方を考え付けなかったから、私の中でずーっと「いつか、何か」扱いになっていたともいえるのだ。
でも、カバンなら私の生活の中に用途がある。ちょうどパソコンの付属品(パソコンとスキャナとか)を運ぶときに使えそうなカバンを探していたし(一応、持っているのだが、少しサイズが違うものが欲しかったのだ)、ちゃんとしたエコバック(?)も欲しかった。市販のエコバッグは、薄いビニールでできた、いわば「何度も使えるレジバッグ」っぽいものが多く、確かに薄くてカバンにしのばせやすいのだが、どうも愛着がわかない感じがして、いまだ使用するにいたっていなかったのだ。二酸化炭素削減に逆行する発言で申し訳ないのだが、レジでもらえるレジ袋は私にとって実用品。猫と暮らしていると結構重宝するので、私はレジ袋だけをゴミ箱に捨てるということはしたことがないのだが(旅先でもらったレジ袋も持って帰ったりするもんね)、それでも「減らす」ことくらいには参加できるかも、と思い、カバン2点、作ってみることにした。

ためていた布はアクセントとして生かすとしても、ベースとして使う布地は買わねばならない。それに、はっと気がつけば、私の手元には手縫いのための最小限の道具はあっても(しかも、それはどっかのホテルのアメニティーでいただいたセットだったりする)、ミシン糸もないことに気がついた。日ごろ針と糸を手に取るのって、ボタンが取れたときぐらいだもんな。ということで、久々に手芸店に足を運んだ。ほんとに、高校生以来行っていなかったんじゃないかしら。
布地は、汚れたら洗濯機で洗えることが前提なので、綿やデニムを選んだ。ついでにマチ針やら、リッパー(糸はずし)やら、針山やら、裁縫用の両面テープなども購入。いやー、手芸の世界も進化しております。知らない便利グッズ多数で驚いた。余談だが、その手芸店でちょうど「○○円以上お買い上げの方に」という福引をされていたのだが、その福引にも当たってしまい、さらに手持ちの端切れを増やした(「当り」が「お好きな端切れ5枚」だったのだ)。ほほほ。端切れ長者。

そうして出来上がったカバン2点。久々のミシンにびびり、針目が危ういところもあったが、まあ自分で使うだけのものだし、いいよね、ということで何とか縫い上げた。縫製はミシン様がやってくださるので私は楽なのだが、デザインとかそれなりに決まるまでに時間を要した。自分の手芸初心者度を考えると、凝ってかっちりしたカバンを作るというよりは、シンプルなやつが妥当。でも、だらしなくなりすぎず、というところでそれなりに考えたりした。あと、端切れと同様、ためていた頂もののきれいなリボンなんかも使ってみたかったので、あーだ、こーだ、と時間を要したのであった。でも、こういうこと考えている時間って楽しい。
技術的にはたいしたことのないカバンかもしれないが、気に入った布地で作ったカバンはやはり愛着もわく。もしもお気に入りのエコバック的なものが見つからない、とお嘆きの方があれば、作ってみるのも一興かと存じます。お試しあれ。私のような初心者でも、買い物、構想から完成まで、2点でまる一日以内で作れました。
ちなみに私が参考にしたカバン作りの本は、川名晶子さん著の『毎日づかいのちょっと大きめバッグ』(雄鶏社 1200円+税)。最初、ずーっと昔の『クロワッサン』という雑誌の記事を参考にしようとしていたのだが、ちょっとディテールが分かりづらかったので、やはりそれについて専門に書いてある本を買ってみた。あと、江面旨美さん著の『UMAMIの布バッグ』(文化出版社 1400円+税)も面白い。バスマットを使ってカバンにしちゃったりもしています。こうしたアイデアを拝見すると、やはり「それ」を「それとしかみなさない」のはいかんね、と思う。自分が見ているものが真には見えなくなるような気がするから。

カテゴリー

月別アーカイブ