えこひいき日記

2003年1月26日のえこひいき日記

2003.01.26

ついにタバコに対する私の免疫が切れたらしい。もはやタバコの匂いをかぐだけで咳き込むようになってしまった。
先日、とあるお店に食事をしに入ったら、私の座った席の奥で宴会をしていたのだ。そのことになんら問題はないのだが、私にとって問題だったのは、彼らがそろって喫煙者であり、しかも店の構造上の問題からその煙が私の座っている方向めがけて流れてくることだった。
私はもともとタバコに弱く、子供の頃からちょっと苦労していた。まだ飛行機内での喫煙が認められていた頃は(特に国際線では)、なぜかコーラを飲んでいるとタバコの匂いが緩和されすこし気分が悪くなる速度がゆるやかになるので、普段はコーラは飲まないのだが、そんなことをしていた。基本的には、気分が悪くなるだけで、それ以上のアクションには出なかったのだが、先日は違った。コンコンと咳きが止まらなくなり、そのうちに呼吸困難になってきた。慌てて店の入り口に出て行くとすこし息がしやすくなったが、その分過呼吸のような感じで息が荒くなり、そのまましばらく座り込んでしまった。お店の人がお水を持ってきてくれたりして、すこし落ち着いたが「あー、ついにここまできたか」という感じである。その後も、エレベーターの中にこもったタバコの匂いをかぐと軽く咳きが出たりする。いよいよ、なのだろうか。
ニューヨークから帰国した直後のときにも、ある研究会の食事会に出席したらひとの吸うタバコの煙で声が出なくなったことがあった。アメリカでの4年間無煙生活をしていたので、すっかり免疫が落ちていたらしい。みるみる喉が痛くなり、「あれ?あれ?」と思っていたら、翌朝は全く声が出なくなっていた。
私個人はタバコが苦手なので、喫煙者がたくさん居る公共の場所に行く場合、ちょっと困ることはあるのだが、だからといって喫煙者を憎む気持ちも積極的に規制したい気持ちもない。基本的に個人の自由と責任だと思う。今年からニューヨークではほぼ全面的に公共の場所での喫煙が禁止になり(それまでは建物内の喫煙は禁止、席数が27席(だったかな)以上のレストランでの喫煙は禁止だったが、今度から小さなパブやクラブでも喫煙が出来なくなった)、タバコの値段も目をむくくらい値上がりしてしまったが、それはそれでちょっとヒステリックではないかと思っていたりもする。
だが、実際問題としてどういう共存関係が可能か、まだ明確なアイデアがない。やっぱりいちいち呼吸困難になるのは苦しいからなー。ある程度の席数のあるレストランでは、そこで数人の人が喫煙すると、喫煙していない人もタバコの煙をすうことになるのは事実である。そのレストランが(某SBカフェのように)、「風味を損なわないために、喫煙はお外の席で」等のポリシーを持たない限り、客が個々自己防衛するしかないのが現状だろうか。例えば私の場合、レストランに行ったら禁煙席の有無を聞くとか、喫煙者から離れた席についたり、席を替えてもらったり、そういう手間を惜しまないことしか「喫煙者が居るかもしれない場所に出かける」方法がなくなってくる。気軽じゃないぞ、ちょっとタフだぞ。
お出かけに新たな難関が参入した今日この頃である。

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