えこひいき日記

2003年7月1日のえこひいき日記

2003.07.01

このあいだからNHKの「ピタゴラスイッチ」という番組でやっている「アルゴリズムたいそう」にはまってしまった。「なんで、どーしてアルゴリズムやねん!」とつっこみつつ、輪唱のようにくりかえされる「アルゴリズムこうしん」も好きである。なにぶん、仕事をしているのでいつもオンエアを見られるわけではないのだが、今度録画してみようともくろんでいる。「おとうさんスイッチ」も好きである。ふと自分の父親が「スイッチ」で動くところを想像して「うーん・・・」とフリーズしてしまう私であった。

話は変わるが、先日非常に珍しく日曜日をオフに出来たので、京都府建築士会が主催する「近代建築を見て回るツアー」と「まちなかの「水」を訪ねるツアー」に参加した。どちらもそれぞれ2時間強のウォーキング・ツアーで、この京都・三条通界隈の「近代建築」と「水」を訪ねるのである。
この三条通がレトロでモダンな「近代建築」が多く見られる場所であることは、つとに有名である。建築物はパビリオンや展示物ではないので、ツアーに参加しなくてもいつでも見ることは出来る。ツアーならではの貴重さは、その家にお住まいの人に直接お話を聞く機会が設けられていることだ。老舗の画材屋さん「金翠堂」のご主人のお話を聞けたことなどは、非常に貴重であった。
企画としても珍しかったのがこの「水」のツアーである。この三條界隈で仕事をしながら、全く知らなかったのだが、このあたりは街中でありながら今でも良質で豊富な地下水があるのだ。だから錦市場あたりのお料理屋さんやお宅では「うちではまだ水道水をつかったことがない」というところも意外に多いのだそうだ。ツアーではその良質な井戸水でお風呂屋さんを営んでいる「明治湯」ご主人(80歳を超えておられる)のお話を聞く機会があって、その熱心な説明と、つやつやの肌に感心してしまった。御寿司屋の奥にある貴重な「掘り井戸」(冷蔵庫の代わりに使われて石作りの地下室)も見学させて頂いて、わくわくしてしまった。
よく、美しい京女を誉める言葉として「京の水で磨かれた人は違う」などという言い方があるが、この「水」というのは「環境」「文化」という意味でもあるが、文字通り「水」のことでもあるのかもしれない。しかしその「水」が長年守られていることは偶然や自然の要素だけではなく、「文化」なのかもしれない。その土地によって天然水やミネラル・ウォーターの味が違い、そこで育つ野菜の味が違うように、「水の味」というのは「その土地に流れた時の味」であり、「その土地で暮らしたきた人たちの味」でもあるのかもしれない。そんなふうに考えると、この土地に暮らせることがなんだか嬉しく、誇らしく、そしてより自然な気持ちで「水を大切にしよう」と思えるような気がした。「希少」だから大切にするのではない。むしろ豊かにあたりまえにそこにあるものだからこそ、そのあたりまえさに感謝せねばならない。

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