えこひいき日記

極私的チョコレート事情 2004

2004.02.03

節分であります。お参りに行き、お札を納め、豆をまく・・・毎年のことではあるが、こういう行事、結構好きである。節分にて季節を分かち、ゆるゆると春に向かうのだ。

ところであと10日もすればバレンタインデー。私の場合、これも年に一度の「お祭り」、「The チョコレートの祭典 2004」という感じである。1月末くらいからそわそわしてしまう。いまや年中様々なチョコレート菓子がどこででも販売されており、高級パティスリーやショコラティエからコンビニまで、チョコレートのないところはないほどであるが、それでも趣向を凝らしたチョコレートが一堂に集まるのはこの時期をおいて他になかろう。
バレンタインというイベントには、私の個人的なチョコレートへの本気モードだけではなく、世間的な義理も人情も多分に絡むのであるが、それはさておきやはり私はおいしいチョコレートを切望する。イベント用の形の面白いものよりも、中身重視。まず自分のためにチョコレート買っちゃうんだもんね。「それであまったやつを人にあげる」くらいの心意気である。もちろん、食べておいしいと思うやつを人に差し上げるんだが。
くまなくチョコレートショップを回ったわけではなく、デパートのバレンタイン・フェアを覗いてみての感想だが、イベント的にもチョコレートを上げる相手の厳選傾向はすすんでいるのかもしれない。大量に配るタイプのチョコレートで、明らかに義理(!?)とわかるチョコレートもあるが、義理のある相手にもおいしいチョコレートを少しだけ、という傾向は高いのかもしれない。パッケージも上品なものが多い。
ゴディバはやはりおいしいし、その知名度と比例するように特設会場内の売り場の面積も広い。だが個人的にはちょっと食べ過ぎた感があったので、今回はあえてこの大御所を外してチョコレートを選ぶ。普段からおいしいチョコレートを置いているお店のチョコレートはほぼ間違いなくおいしいと知っているのだが、こういう会場に来てしまうとついちょっと珍しいお店のチョコレートを物色してしまう。結局選んだのはベルギーの小さなチョコレート・ブティックのトリュフと、日本のチョコレート専門店のシンプルな薄いチョコレートの詰め合わせだった。差し上げる分の買うのだが、もちろん自分の分も確保。あと、他に2つほど買ったけれども、それは私の中では定番の品である。でもおいしいんだもんね。

チョコレートとか、コーヒーとか、ワインなどは、凝れば凝るほど奥が深い。いわゆる薀蓄たれになりたいとは思わないので、知識をコラージュすることには興味はないが(もちろん、知っていればより楽しめることもあるので知りたいとは思うけれど)、おいしいものをおいしいと思える感受性や体力を養っていきたいなあ、と思ったりするのであった。

カテゴリー

月別アーカイブ