えこひいき日記

2007年6月26日のえこひいき日記

2007.06.26

先日「B・ブートキャンプ」の話を書いたら意外にもいろんな方からメールを頂いたので、念のために補足を。
特定のエクササイズDVDに限ったことではないし、広くはあらゆる学習に対して言えることかもしれないが、私としては以下のことにココロを止めながら臨んでいただきたいと思っている。

1)何のために「このエクササイズ」をするのか
2)なぜ「DVD」でするのか

理由が明確に言えなければやるな、と言っているわけではない。でも、「自分の希望を自分に問う姿勢」を伴いつつやっていただきたいと思う。

1)について
「効果的と謳われているエクササイズをやってさえいれば、きっと自分の潜在的な願望が勝手に実現してくるに違いない」などと考えるのは、はっきり言って、甘い。「やっているうちにきっとなんとかなる」というスタンスから出発した場合、多くの人が最初に自力で感じるのは「これじゃない」という違和感である。その「違和感」「できなさ」を「このエクササイズが効かない」「自分に合わない」などと理由で片付けて、「では自分は何を望んでいるのか」を問い忘れる事が多い。その結果、別のエクササイズに手を出して言っては繰り返し挫折、というループにはまりがちなので注意が必要だ。
「自分の希望」を読み取れば、「挫折」「逃避」あるいは「エクササイズの質を落とす」のとは似て非なる形で、加減の調整やアレンジの可能性も見えてくるかと思う。
自分がこのエクササイズを選ぶのは、ダイエット(体重や体脂肪の減少を目的とする、など)目的なのか、シェイプコントロール(特定部位のたるみを取りたい、サイズダウンしたい、など)目的なのか、体力増進目的なのか、これまでのエクササイズに不満があるからなのか、健康不安(なにか「カラダに良い」といわれるものをやっていないと気がすまない)からなのか、友人との共通の話題に乗る遅れたくないからなのか、たとえ他人には明かさなくとも自分自身にだけは嘘や隠し事をせず、きちんと把握しておくことは大切だと思う。

2)について
わざわざ「DVD」という方法を選らんで学ぼうとするには、それぞれ事情があると思う。だが、自分の目的によってはそのほう方がベストの学習方法とは限らないことも認識しておいたほうが良い場合もある。
例えば、実際に教室に行ったり先生に付いたりして習っている人が「参考にしたくて」「自習の一助として」DVDを購入したり、あるいはDVDでチェックしてから実際に教室に通いだす場合もあるが、「先生や教室との人間関係上、買った方が無難だったから」とか「買った方が上手になったような気がする(けど、結局あまり活用しない)」ということもある。後者である場合でも、まあお金以外に消耗するものはないとも言えるし、経済活動に貢献したともいえるから悪くはないかもしれない。
でも「実際に先生に付いて自分の出来ないところをさらすのが恥ずかしいから」などの理由からDVDを活用する場合、その意図を上回る効果を暗に望むのは虫が良すぎるので注意。

私のところに「B・ブートキャンプ」のDVDを持ち込んだクライアントに関しては、上記の1)2)の意思が非常に明確だったので分析をお受けした次第だが、「自分で選べないからー」みたいな理由で何でもかんでもこちらに持ち込んでこられてもお受けできないので、ご了承あれ。

「B・ブートキャンプ」は、私個人は結構気に入ったが、気に入った理由は「ダイエット・エクササイズ」としてではなく「トレーニング・エクササイズ」としてである。もちろんその人のもともとの体型や動作パターンによるが、「あれをやればやせる」とは限らないと思う。特に、俗に言う「筋肉が硬い」「固太り」タイプの人は注意。「疲れる」感覚と「痩せる」実感とは違う。とはいえ、このワークアウト自体がかなりきついメニューなので、汗をよくかくぽっちゃりタイプの方が形振り構わずとにかく1時間くらい暴れ回ったら、体重の減少は望めるかとは思う。ただそれは「身体機能の向上」とは比例しないものかもしれない。

ともあれ、皆さん、それぞれの目的に向かってwork it!

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