えこひいき日記

2008年5月18日のえこひいき日記

2008.05.18

諸々ありすぎ。悪いことばかりおこったわけではないけれど、しぬかと思いました。修羅場は続いておりますが、ゴールデンウィーク前よりはかなり元気。

ゴールデンウィーク中は3日間お休みをいただいたのだが、うち2日間は一歩も家から出ずに過ごした。で、何をしていたかというと、盛大に掃除をし、洗濯をし、料理をし、DVDをみておりました。家でのたくらするの、好きなのである。私の夢は隠居生活である。12歳のときから。疲れがたまっているのだから、ずーっと寝ていてもよいのだが、猫もいるし、朝になれば起きてしまうこの因果。でも時間に追われるのではなく、家事をするのは意外に気分がよい。
それにしてもDVD。自分でも驚いたが、8時間ぶっ続けで見てしまった。合計で言うと、一日10時間は見ていたかもしれない。8時間もテレビの前にずっと座っていたなんて、個人的には画期的である。最近したことのない動作であった。

8時間も何を見ていたかというと、アメリカのテレビ・ドラマ『BONES』のDVDボックス。法医学者とFBIがタッグを組んで事件を解決して行くという、いわゆる刑事モノ(?)といえばそうなのだが、なかなか面白い。その面白みというのは

① 立場や価値観の違う者が「相棒」となり、ぶつかり合いながらも同じ目的に向かって真摯に向かい合うところ。視点も価値観も違うから、いろいろぶつかるのだが、それも相手を「プロ」と認めてリスペクトしているからこそ。その真摯な姿勢がイイ。主要キャスト2人以外の登場人物たちも、それぞれに「プロ(オタク?)」で、ヨイ。本当に信念のある偏りはヨイ。排他的じゃないから。
② 同じく、「多様な価値観」という話になるが、アメリカならではの社会背景の複雑なところがドラマを面白くしている。時事問題にかなり密着した人種問題や、政治、教育問題等々に絡む物語が少なくないのだが、それに対して当初FBI捜査官は、立場に配慮した「妥当」な対応を見せる。それに対し、物証から見える真実にこだわる法医学者の口からは、意図的に「KY」な歯に衣着せぬ(でもただの暴言ではなくて、「知的」な)言葉が出てくるところが、みていて面白い。たぶん、アメリカの視聴者ももやもやした現実と照らし合わせて胸がすく思いをするところが多いんではないだろうか。
③ 法医学的な分析手法をかなりリアルに描いているところ。日本の刑事モノではめったに描かれないが、腐乱した死体などもちゃんと描かれている。えぐいといえばえぐいかも。だから、ご飯食べながら見るのはお勧めしません。
④ 主人公の法医学者が勤めている博物館(たぶん、スミソニアン博物館がモデル)のセットが素敵。巨大温室の中にラボがあるようなセッティングや、意外と(?)おしゃれなソファが置いてあったり、壁面を埋めるライトアップされたポリプロピレン製の骨格収納ボックスを「いいなー」と思っている自分がいる・・・

DVDには日本語の字幕がついているが、役者がしゃべっているせりふの密度はかなりのもの。字幕に表現できる文字数は限られているし、聞き取りきれないせりふもあるので、8時間見た翌日にもう一回見直した。

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