えこひいき日記
2019年8月8日のえこひいき日記
2019.08.08
お暑うございます。
昨年は昨年で長く暑い夏だったのだが、今年は少し寒いくらいの梅雨の後にいきなり暑くなったので、また別の過酷さがある。
皆様、体調など崩されていないとよいです。
そんな中、私は自分でもやや驚くほど体調を保てている。
具体的には
- 暑いけどぐったりする感が少ない
- 暑いから汗はかくけど、汗が重たくない
- 移動中の眠気が少ない(暑い屋外から涼しい車内に入ってしばらくすると、眠気を覚えていたものだが、その感じが減った)
- 寝苦しさを感じにくい・夜間の中途覚醒が少ない
とか。
今のスケジュールやいろんな偶然の要素もあるとは思うが、自分なりに「こういうのがよい影響を作っているのかも」と思えるものを紹介してみる。
1)アーユルヴェーダ的デトックス
朝の一連の日課「歯磨き・舌磨き+お白湯飲み+オイルマッサージ+軽いヨガ+瞑想」は、自身の調子を知るための指針になっている。
ヨガもマッサージも、一日のいつの時間やったとしても「からだにいいこと」ではあるのだが、特に朝に行うこの行為の目的はずばり「排毒」。つまり「デトックス」。
まだどうという体調不良や病気になる以前の段階の、でも日々どうしようもなく体内に残留&蓄積する毒素を体外に排出しやすくするための日課なのだ。
(詳しくは「アーユルヴェーダの小部屋」参照)
特にオイルマッサージの効果はなかなかのもの。
それなりに時間もかかるし、準備も必要だから、最初は敬遠される人も多い。朝の忙しい時間にはどうしてもできない、できても顔か手足くらい、という方もいる。
それぞれに事情はあると思うが、夏の疲労を感じたら、是非全身オイルマッサージを!と声を大にして言いたい!
部分で行うのと全身とではグレードが違う!というクライアントさんの声も多いので是非。
このオイルマッサージは「筋肉をもみほぐす」というよりも「ひたすら優しくオイルを塗る」という感じ。目的は「体内に散らばった毒素を正規ルート(汗腺や排尿・排便のルート)に乗せて排出しやすくする」こと。
だからいわゆる「筋肉マッサージ後の感覚や効果」を想像していると、それとは異なる感想を得るかもしれない。
このマッサージによって、一度で疲労をとる、というよりも、何が疲労の原因かを実感してその原因を排除するきっかけを作る、と考えてもらった方がいいかもしれない。
例えば、無意識に「緊張」や「興奮」によって自分の「やる気」や「覚醒」を作っていた人は、オイルマッサージを行うと「眠気を覚える」「テンションが下がる」と感じる場合もある。「興奮すること」が「元気を出すこと」「意思(自分)を持つこと」と思っていた人にとっては、オイルマッサージは望んでいたことと逆のことが起こすかのように感じるかもしれない。
しかし、習慣的な「興奮」と「緊張」が「ばて感」「疲労」の原因だと理解できたならば、そのループから抜け出す一歩を踏み出すきっかけにもなるだろう。
そうして結果的に「疲れにくい」からだになっていくのだ、と理解してもらえると嬉しい。
また、オプションとして、オイルにアロマオイルを混ぜるにもお勧め。
だるさやむくみにはスイートフェンネルやグレープフルーツのオイルが、香りもさわやかでよいかも。
ただし直接肌につけることになるので、アロマオイルのグレードは吟味すること。顔など皮膚のデリケートなところは避けて使用することをお勧めする。
2)スパイス茶2種
これもアーユルヴェーディックなアイデアなのだが、胃腸の疲れや冷えを緩和し、排毒を促すお茶たち。
*クミン茶
ホールシードのクミンを乾煎りし、適量を煮出してお茶にする。
香りは「カレー」を連想させるものになるが、味わいは「ほうじ茶」っぽくて、意外と飲みやすい。ほっこり系の味わい。お子さんでも飲めるし、もちろんノンカフェイン。
消化器系をいたわるお茶なので、食前食後、冷たいものを食べた後などにお勧め。
*アジョワン茶
アジョワンのホールスパイスを乾煎りし、適量を煮出してお茶にする。
クミン茶よりもややパンチのある香りがあり、味も清涼感と苦みがあり独特。だが好きな人は癖になるかも。
クミン茶同様に消化を助けるお茶だが、「根深いアーマ(未消化物・正規ルートに乗らずに体内に散らばっている毒素)を除去する」と言われているスパイスなので、代謝機能の回復を助けてくれる“活性化”要素が強めのお茶。なので、ノンカフェインだが寝る前よりは昼間にお勧め。食後や、ちょっと疲れてきたときのティータイムなど。
食べるものも、旬の野菜などには抗酸化力の高いもの、熱をとるものが多くあり、取り入れて善いものはたくさんある。
ただし、日中冷房の効いた室内でデスクワークをすることが多い人や、暑い屋内と涼しい室内を行き来することが多いものの(つまり、汗はかくのだが)運動不足という人は、すでに少し内臓が疲れていたり、温度調節に自律神経(脳)が疲れていたりするので、野菜にもひと手間加えた方がからだに優しいかもしれない。
例えば、キュウリを生のままではなく、焼いてから少し冷やして食べる、など。意外とピクルスっぽい触感でおいしい。
生野菜のサラダばかりだと少し胃腸が冷えるので、焼き野菜を冷製にして、食後のお茶は一口でも温かいものを…など工夫をしてみるとよいかもしれない。
余談だが、昨年のエアコンクリーニング事件以来どうも粘膜が弱くなり、温度変化に対してくしゃみをすることが多くなった我が家の猫なのだが、アーユルヴェーダのハーブ「アシュワガンダ」の粉末をほんの少量ご飯に混ぜたり、ヨーグルトに混ぜて食べてもらってみると、いい感じになってきた!
これは冷房の風で粘膜を刺激される感覚のある人にもお勧めかと思う。(先日冷房の風で喉を傷めてしまった、とおっしゃっていたタクシーの運転手さんにも勧めた)
人間の場合は、舌磨きや、オイルうがいと併用するとさらに良いかと思う。
歳を重ねて身体の反応が緩やかになった(例えば、筋肉痛が一日置いて生じる、何かの効果が3日くらいたってから実感に変わる、みたいな)と感じる一方で、いろんなことが「確実」になった感じがする今日この頃。
身体を巡る「冒険」は今後も続く!