えこひいき日記

2008年7月30日のえこひいき日記

2008.07.30

事務所の近くに、ミッフィーちゃんがキャラクターの「○○ホーム」のオフィスがある。路面に面したガラス張りの部屋に、大人の腰の高さほどのミッフィーちゃん人形(ビニール製。空気を入れてふくらますやつ)が並べてあったのだが、これを眺めるたびに私はちょっと変な気持になっていた。
なぜかというと、並べてあるミッフィーのうち数体が同じ服装をしているからである。赤い服着たの数体、黄色い服のが1体、青い服の数体、みたいに。私が覚えている限り、ミッフィーちゃんの服装には3、4種類のバリエーションがあるようなのだが、全員が同じ服でもなく、各服を着たミッフィーちゃんが同数並んでいるのでもなく、2種類ほどだけ同じ服装をしたミッフィーちゃんが複数列に加わっているのである。
たとえばおもちゃ売り場で、同じキャラクターの人形がずらりと並べられていたり、山積みになっていたりすることがある。それを見てもこういう気分にはならない。奇妙といえば、奇妙なことだが、すらりと並んだ人形は「複数」ではなく存在としては「単数」とみなしているような気がするのだ。数としてはたくさんある人形の中から、子供は「自分だけの」人形を選ぶ。その人形がほしくなった理由が「友達も持っているから」だったとしても、友達の人形と自分の人形とは「同じ」だけど「違う」もので、それぞれ「自分だけのもの」と認識されているような気がする。
でも横並び一列になった、ところどころ服装が重複したミッフィーちゃんたちは、なんか違う。「君たち、だれやねん」という感じ。こういうの、変なんだろうけれども、目の前にいる同じ服装をしたミッフィーのうちのどれかだけが本物で、それ以外は「ミッフィーのうちのふりをしている」ような感じがしてくる。実は、以前その列の中にいたメラニーちゃんがいなくなったことも私は個人的に不満。なんか、いてくれると程よいバランスだったのに。ある時、いなくなったメラニーちゃんの代わりになぜかミッフィーちゃんが増員され、さらに数も増え、ミッフィーちゃんだけになってしまったのだ。

今日、その事務所の前を通ったら、ミッフィーちゃんは3体だけ(服装はそれぞれ異なっていたようだ)になっており、しかもウィンドに背を向けて並んでいた。頭の後ろに空気を吹き込む口が見えて、なんだかやはり変な気持になった。「君たち、だれやねん。」。誰というより、何やねん、みたいな・・・変な気持だ。

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