えこひいき日記

2010年4月2日のえこひいき日記

2010.04.02

春特有のことだが、外が暖かくても室内はひんやりする。暖房の入れ具合や服装など、なかなか悩ましい。

ちっちゃいことなのだが、この冬の初めに「実行」を決めたことがある。それは毎日お風呂に入ること。もう少し正確に表現すると、毎日湯船に浸かること。シャワーで済ませないことである。
私は毎日2回風呂場を使う。朝、事務所に行くときにシャワーを浴びるのと、夜、眠る前にお風呂に入るときである。この夜のお風呂が時にはシャワーになっていた。顔や身体を洗ってきれいにする、という意味ではそれでもよいのだが、なんかリラックス感がないなあ、物足りないなあ、と思い「よし、この冬は毎日お風呂にはいるのだ!」と小さく心に決めた。
初めにおおよそ一冬分(約3ヶ月)の入浴剤をそろえた。香りのよい化粧品的なもの、ソルトベースで身体が温まるもの、生薬成分主体のもの、温泉成分的なもの等。安価なものもあればそこそこのお値段のものもある。それらをその日の気分で選びながら使うので、時には同じ入浴剤を数日連続で使う、などということもあるのだが、意外にも「これだけあまるなあ」などということもなかった。

これも最近の「極私的強化キャンペーン」の一つなのだが、「自分が何を思っているのか、正直に感じ取ろう」というのがある。なので、その日の入浴剤を選ぶにしても「昨日はこれだったから、同じものは使わないほうがいいな」とか「こっちの減りが遅いから使わなくちゃ」というような、「物主体」の選び方はよそう、と思っていた。結果、もちろん暫定的に差がつくことはあるんだが、最終的には大差のない消費具合。自分が好きそうなものを自分で選んでそろえたのだから、当然のことなのかもしれない。でもそういうことに気がつくことって、意外と少ないかもしれない。これでいいのかわるいのか、目の前の小さなことにいちいち結審を試みたりして。
感じるままに選んでみても、意外とバランスって取れる、ちゃんと分散するものなんだな、というのはなんだか善い。ささやかながら、自己信頼につながると思う。一方で、感じたものに反応するよりも、計算して、予測して、自分を律しないとバランスが取れないんじゃないか、という考え方もあるだろう。ただ、そのような律し方は自己信頼からは遠い。自分を信頼していないから、自分以外のルールで自分を飼いならそうという考え方だ。「ちゃんとしよう」という考え方は、善い。だからこそ、自分が思うまま振舞ってどうなるものなのか、ちゃんと知っておいた方がよい。本当の「思うまま」と「衝動」や「反動」をまぜこぜにしたり勘違いたままにするよりも、見分ける機会を作って知っていく方がよいと思う。だって、バランスとは有機的なもの。時に均衡を崩すことすら、大きな意味ではバランスの中にある。そんな出来事一つとっても、人の心は諸行無常、どんな気分の日であってもそういう気分がずっと続くということはないんだなあ、と思う。そのおおらかな均衡を信頼する気持ちをどこかに持ち続けられたら、などと思う。

ともあれ、毎日湯船に浸かる、というのはなかなかよいものである。全身まんべんなーく温かいお湯に包まれる感覚は、単純に深く快感。血行が善くなってリラックスできる。あと、私個人としては風邪を引きにくくなったように思う。昨今の大きな気温の変化で、体調や精神的な安定を崩すクライアントさんも少なくなかったが、そのような中で私が風邪を引かずにいる、というのは個人的に画期的。もっとも、新型インフルエンザ対策で、それ以前から使っていた空気清浄機や加湿器に加えて、置き型のクレベリンを使用したり、あと、喉や粘膜の調子を崩しやすいので気になるときにはエキナセア入り蜂蜜をティースプーン1杯舐めるとか、近所のハーブティー屋さんで見つけたヒソップ入りのハーブティーを飲むとか、複合的にしていたことがあるので「単一に、入浴の効果」とは言い切れないが、でも小さくないことだと感じている。

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